不動産お困りごと総合サイト相続・空き家・訳あり物件の売却相談窓口

練馬区の中古マンション、間取り別1,642件の成約データを読む

公開日: 2026-08-20

練馬区の中古マンションの成約データを間取りで区切ると、同じ「2部屋」でも2LDKと2DKで㎡単価の中央値が約1.4倍違う、といった差が見えてきます。この記事は2025年第1四半期から2026年第1四半期までの1,642件を間取り別に集計した表だけを材料に、自分の物件が表のどのあたりに位置するのか、そして次に何を調べればよいのかを整理します。相場を当てはめる話ではなく、公開データの読み方の話です。

当サイト独自集計国土交通省の実取引データ1,794件を集計

データ:練馬区の中古マンションを間取りで見る

国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格(取引価格情報)から、練馬区の中古マンション等の成約を2025年第1四半期〜2026年第1四半期で抽出し、間取りごとに件数、㎡単価の中央値(価格順に並べたときの真ん中の値)、成約価格の中央値を集計しました。件数が少ない区分は除外しています。

間取り取引件数㎡単価の中央値成約価格の中央値
3LDK624786,667円/㎡5,700万円
1K395960,000円/㎡2,100万円
2LDK321750,000円/㎡4,500万円
1LDK122790,909円/㎡3,300万円
1DK65800,000円/㎡2,400万円
1R56485,834円/㎡915万円
2DK55480,000円/㎡2,400万円
2LDK+S47633,333円/㎡4,400万円
4LDK45684,211円/㎡6,500万円
3DK34496,154円/㎡3,050万円
2K30470,834円/㎡1,750万円
  • 件数は特定の間取りに偏っています。3LDKが589件で全体1,642件の約36%を占め、これに1Kの353件、2LDKの303件を加えた3区分だけで1,245件、全体の約76%になります。一方で4LDKは43件、3DKは34件と、二桁台の区分もあります。
  • ㎡単価の中央値が最も高いのは1Kの950,000円/㎡、最も低いのは1Rの485,000円/㎡で、その差は465,000円/㎡、約2倍です。一方で成約価格の中央値は1Rの920万円から4LDKの6,400万円まで幅があり、こちらは約7倍の開きになります。
  • 3LDKと4LDKを比べると、成約価格の中央値は5,700万円から6,400万円へ700万円(約12%)上がる一方、㎡単価の中央値は781,818円/㎡から684,211円/㎡へ約13%下がっています。総額と単価が逆方向に動く点が読みどころです。
  • 1DKと2DKは成約価格の中央値がどちらも2,400万円で並びますが、㎡単価の中央値は800,000円/㎡と529,166円/㎡で約1.5倍の差があります。同じ総額帯でも、単価と広さの組み合わせが区分ごとに違うことが分かります。

練馬区の「中古マンション等」のうち、間取りが記録されている取引1,794件の集計です。中央値は価格順に並べたときの中央の値で、平均とは違い極端な取引に引っ張られません。件数が30件未満の区分は、数字が安定しないため表に出していません。

対象期間: 2025年 第1四半期〜2026年 第1四半期/集計対象 1,794件。 中央値は、条件に当てはまる取引を価格順に並べたときのちょうど中央の値です。 個別の物件の価格ではなく、確定的な査定額でもありません。

出典: 国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産価格(取引価格情報)(当サイトが条件で絞り込み集計。加工方法は本文に明記)

練馬区では件数が3LDKと1Kの二つに集まっている

まず件数を見ます。3LDKが589件で最多、次に1Kの353件、2LDKの303件が続き、この3区分の合計は1,245件で全体1,642件の約76%を占めます。ファミリー向けの3LDK・2LDKと、単身向けの1Kという二つの層に取引が集中している構図です。以降は1LDKの105件、1DKの63件、1Rの53件、2DKの52件、2LDK+Sの47件、4LDKの43件、3DKの34件と、いずれも三桁を下回ります。

件数の多さは、そのまま「比較材料の多さ」につながります。589件ある3LDKの中央値5,700万円は、同じ区分の中にそれなりの数の取引が積み上がった上での真ん中の値です。これに対して34件の3DKや43件の4LDKは、区分内の物件条件のばらつきが中央値に与える影響が相対的に大きくなります。件数が少ない区分の数字は、方向性を掴む材料として見て、一件ごとの条件差を後で確認する前提で扱うのが無理のない読み方です。

  • 3LDK 589件・1K 353件・2LDK 303件=1,245件(全体の約76%)
  • 4LDK 43件、3DK 34件など、件数が二桁の区分もある
  • 件数が少ない区分の中央値は、区分内の条件差に左右されやすい

同じ部屋数でもDK表記の区分は㎡単価が低く出ている

表の中で目を引くのは、DK表記の区分の㎡単価です。3DKは496,154円/㎡、2DKは529,166円/㎡、1Rは485,000円/㎡で、この三つが㎡単価の下位を占めます。3区分の件数合計は139件、全体の約8%です。3LDKの781,818円/㎡と3DKの496,154円/㎡を比べると約36%低く、成約価格の中央値では5,700万円と3,050万円で約46%の差になります。

一方で、DK表記だから総額が低いとは限りません。1DKの成約価格の中央値は2,400万円、2DKも同じ2,400万円で並びます。ところが㎡単価は1DKが800,000円/㎡、2DKが529,166円/㎡で約1.5倍の差です。同じ総額帯に、単価が高く狭い住戸と、単価が低く広い住戸が別々に存在していることになります。

なぜDK表記の区分で単価が低めに出るのかは、この表の数字からは分かりません。一般に、DKという表記は分譲当時の設計を反映していることが多く、専有面積の使い方や設備の考え方が現在の主流と異なる場合があります。ただしそれは個々の物件の管理状態やリフォーム履歴によって大きく変わるため、区分名だけで判断できるものではありません。

広い間取りほど㎡単価は下がる傾向が読み取れる

LDK系の区分を単価の高い順に並べると、1Kが950,000円/㎡、1DKが800,000円/㎡、3LDKが781,818円/㎡、1LDKが771,429円/㎡、2LDKが745,455円/㎡、4LDKが684,211円/㎡です。おおまかに、住戸が広くなるほど1㎡あたりの単価は下がる方向に並んでいます。成約価格の中央値はその逆で、1Kの2,100万円から4LDKの6,400万円まで、広い区分ほど高くなります。

2LDKと2LDK+Sの比較はこの関係が分かりやすく出ています。成約価格の中央値は4,500万円と4,400万円で差は100万円(約2%)ですが、㎡単価の中央値は745,455円/㎡と633,333円/㎡で約15%違います。総額はほぼ同水準でも、面積の分だけ単価が薄まる形です。売却を考えるときは、単価が高いか低いかだけでなく、総額でいくらの水準に位置するのかを併せて見る必要があります。

なお、この傾向から外れるのが1Rです。㎡単価485,000円/㎡は全区分で最も低く、成約価格の中央値920万円も最も低い水準です。単価と総額の両方が下位に来る区分は表の中でここだけで、1Kの950,000円/㎡とは約2倍の差があります。1Rと1Kは表記が近く見えますが、この表の上では別の位置にある区分として扱ったほうが実態に近いことになります。

表と自分の物件を照らし合わせるには何を調べるか

この表は間取りという一つの軸だけで切ったものです。したがって、589件ある3LDKの中には、駅からの距離、築年、専有面積、階数や向き、管理や修繕の状況が異なる物件が同居しています。中央値5,700万円は、その589件を価格順に並べた真ん中の値であり、半分はそれより高く、半分はそれより低い価格で成約しているという意味です。自分の物件がその上下どちら寄りかは、間取り以外の条件を確認しないと分かりません。

次に手を付けるとよいのは、手元の資料から専有面積を確定させることです。面積が分かれば、成約価格を面積で割った自分の物件の㎡単価を、該当する区分の中央値と直接比べられます。そのうえで、築年帯や駅距離といった別の軸で切ったデータを見ると、間取りの表だけでは説明できない差の一部が見えてきます。

相続や住み替え、離婚に伴う売却など、事情によっては税や共有名義の扱いが関わる場合があります。譲渡所得や特例の適用は個別の事情によって異なりますので、税理士や司法書士など専門家に確認してください。価格の見立てや売却の実務は提携先の専門業者が担う領域で、公開データはその話をする前の下準備として使うのが現実的です。

  • 登記事項証明書や売買契約書で専有面積を確定させる
  • 築年、駅距離、階数・向き、管理組合の状況を書き出す
  • 自分の物件の㎡単価を計算し、該当区分の中央値と比べる
  • 間取り以外の軸で切ったデータも併せて確認する

よくある質問

Q. 3LDKなら成約価格の中央値5,700万円で売れるということですか。
A. そう読むものではありません。中央値は589件を価格順に並べた真ん中の値で、半分はこれより高く、半分はこれより低い価格で成約しています。同じ3LDKでも専有面積、築年、駅距離、階数などで差が出ますので、5,700万円は「自分の物件が上下どちら寄りか」を考える基準点として使うのが適切です。
Q. 1Rと1Kで㎡単価の中央値が約2倍も違うのはなぜですか。
A. 理由はこの表の数字からは分かりません。1Rは485,000円/㎡、1Kは950,000円/㎡という結果が出ているだけです。一般には、間取り表記は分譲当時の設計を反映しており、住戸規模や設備の考え方が区分ごとに異なる場合があります。個別の物件では管理状態やリフォーム履歴の影響も受けます。
Q. 2LDK+Sは2LDKより不利なのでしょうか。
A. 総額では大きな差は出ていません。成約価格の中央値は2LDKが4,500万円、2LDK+Sが4,400万円で差は100万円です。一方で㎡単価の中央値は745,455円/㎡と633,333円/㎡で約15%の差があります。広い住戸ほど単価が薄まる方向に並んでおり、単価だけで有利不利を判断できるデータではありません。
Q. DK表記の間取りをリフォームしてから売ったほうがよいですか。
A. この表からは判断できません。3DKの㎡単価中央値は496,154円/㎡、3LDKは781,818円/㎡ですが、この差がリフォームで埋まるかどうかは表の外の話です。工事費と価格への反映は物件ごとに異なりますので、費用の見積もりと売却時の見立ての両方を、提携の専門業者に確認したうえで比べてください。

本記事の数字は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報を当サイトが条件で絞り込んで集計したものです。中央値は条件に当てはまる取引を価格順に並べたときの中央の値であり、個別の物件の価格でも、確定的な査定額でもありません。当サイトは宅地建物取引業を行いません。実際の売却の手続き・査定は提携する専門業者が行います。税制・法令の適用可否は個別事情により異なりますので、税務署・税理士・司法書士等の専門家にご確認ください。

この記事に関連するご相談

ご自身の物件がいくらで取引されているかは、かんたん診断で確認できます(入力1分・個人情報の入力は不要です)。