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大田区の中古マンション、RCとSRCで㎡単価の中央値が約24%違う

公開日: 2026-08-20

大田区で中古マンションの売却を考えるとき、まず知りたいのは「自分の物件がどのあたりの水準にあるのか」だと思います。この記事では、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報から、大田区の中古マンション等2,569件を建物構造(RC/SRC)で切り分けた集計を読み解きます。㎡単価の中央値では約24%の差が出る一方、成約価格の中央値の差は200万円にとどまります。この二つの数字のズレが何を意味するのか、そして自分の物件を照らし合わせるために次に何を確認すればよいのかを、表の数字だけを使って整理します。

当サイト独自集計国土交通省の実取引データ2,743件を集計

データ:大田区の中古マンションを建物構造で見る

対象は2025年第1四半期から2026年第1四半期までに大田区で成約した中古マンション等2,569件です。これを建物構造で分け、㎡単価(成約価格÷専有面積)の中央値と成約価格の中央値を出しました。中央値は価格順に並べたときの真ん中の値で、極端に高い・安い取引に引っ張られにくい指標です。件数が少ない区分は除いています。

建物構造取引件数㎡単価の中央値成約価格の中央値
RC2,183953,846円/㎡3,800万円
SRC560725,175円/㎡3,700万円
  • ㎡単価の中央値はRCが946,061円/㎡、SRCが720,000円/㎡で、差は226,061円/㎡です。SRCはRCの約76%、逆にRCはSRCの約1.31倍にあたります。面積で割った単価で見ると、構造の区分によってはっきりした差が出ています。
  • 一方、成約価格の中央値はRCが3,900万円、SRCが3,700万円で、差は200万円(約5%)にとどまります。単価では約24%離れているのに総額ではほとんど近い、というズレがこの表の一番の読みどころです。
  • 件数はRCが2,044件、SRCが525件で、合計2,569件のうちRCが約80%、SRCが約20%を占めます。RCはSRCの約3.9倍の成約件数があり、比較できる事例の集まりやすさに差があります。
  • 中央値同士を割ると、RCは3,900万円÷946,061円で約41㎡、SRCは3,700万円÷720,000円で約51㎡に相当します。これは面積の中央値そのものではありませんが、区分ごとの住戸規模の傾向をつかむ手がかりになります。

大田区の「中古マンション等」のうち、建物構造が記録されている取引2,743件の集計です。中央値は価格順に並べたときの中央の値で、平均とは違い極端な取引に引っ張られません。件数が25件未満の区分は、数字が安定しないため表に出していません。

対象期間: 2025年 第1四半期〜2026年 第1四半期/集計対象 2,743件。 中央値は、条件に当てはまる取引を価格順に並べたときのちょうど中央の値です。 個別の物件の価格ではなく、確定的な査定額でもありません。

出典: 国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産価格(取引価格情報)(当サイトが条件で絞り込み集計。加工方法は本文に明記)

㎡単価の中央値は、RCとSRCで約24%離れている

RCは鉄筋コンクリート造、SRCは鉄骨鉄筋コンクリート造の略で、いずれもマンションで一般的な構造です。今回の集計では、㎡単価(成約価格を専有面積で割った値)の中央値がRCで946,061円/㎡、SRCで720,000円/㎡でした。差は226,061円/㎡です。比率で見ると、SRCはRCの約76%、言い換えればRCはSRCの約1.31倍の水準にあります。同じ大田区の中古マンションでも、面積あたりの価格という尺度では構造の区分によってはっきりした違いが表れています。

この差を面積に当てはめると規模感が見えます。仮に60㎡の住戸で計算すると、226,061円/㎡×60㎡で約1,356万円の開きになります。これはあくまで「表の中央値をそのまま同じ面積に掛け合わせた場合の計算上の差」であり、実際の個々の取引がこの通りになるという意味ではありません。ただ、単価の中央値の差が総額に換算すると小さくない金額になることは押さえておく価値があります。

単価では24%差、総額では5%差というズレをどう読むか

成約価格の中央値を見ると、RCが3,900万円、SRCが3,700万円です。差は200万円で、RCを基準にすると約5%にすぎません。㎡単価では約24%離れていたのに、総額ではぐっと近づいている。この食い違いは、二つの区分で取引されている住戸の面積の傾向が違うことを示唆します。

中央値同士を割って確かめると、RCは3,900万円÷946,061円/㎡で約41㎡、SRCは3,700万円÷720,000円/㎡で約51㎡に相当します。中央値の割り算なので実際の面積の中央値と一致するわけではありませんが、SRCの区分には相対的に広めの住戸が多く含まれている可能性が読み取れます。SRCは規模の大きい建物や高層の建物で採用されることが多い構造で、そうした建物の住戸構成が数字に反映されていると考えられます。

売主の立場では、この二つの指標を混ぜないことが大切です。総額の中央値だけを見て「構造による差はほとんどない」と受け取ると、面積あたりの評価の違いを見落とします。逆に単価の差だけを見て「自分の物件は不利だ」と考えると、住戸が広ければ総額では近い水準に届きうる、という部分を見落とします。

件数の偏りは、比較材料の集まりやすさの差でもある

件数はRCが2,044件、SRCが525件です。合計2,569件のうちRCが約80%、SRCが約20%を占め、RCはSRCの約3.9倍の成約件数になります。大田区の中古マンション取引の大半がRCで動いていることが分かります。

この偏りは、価格を検討するときの材料の多さにも関わります。事例が多い区分では、条件の近い取引を見つけやすくなります。とはいえSRCも525件の成約があり、比較する手がかりが乏しいという水準ではありません。件数の少なさは「相場が読めない」ことを意味するのではなく、条件をあまり細かく絞りすぎると母数が薄くなる、という注意点として捉えるのが実際的です。

自分の物件を表に当てはめるために確認したいこと

最初にすることは、自分のマンションの構造がRCかSRCかを確かめることです。登記事項証明書の建物の表示にある構造の欄、購入時の重要事項説明書やパンフレット、管理組合の長期修繕計画などの資料に記載があることが多いです。次に専有面積を確認し、想定している価格を面積で割って㎡単価に直します。その数字を表の中央値と並べれば、自分の物件が中央値より上か下かという当たりがつきます。

ただし、この表が示しているのは建物構造という一つの軸だけです。同じ構造でも、駅からの距離、所在階、方位、築年、管理や修繕の状況、リフォームの履歴などによって評価は変わります。中央値は真ん中の値であって「その価格で売れる保証」ではありません。実際の査定や売却の手続きは提携する専門の不動産会社が行いますので、構造・面積・階数などの基本情報を手元に揃えたうえで相談するのが効率的です。

なお、売却に伴う税金や、相続で取得した不動産の扱いは、取得の経緯や所有期間、居住していたかどうかなどの個別事情によって結論が変わる場合があります。判断は税理士など専門家に確認してください。

  • 登記事項証明書や重要事項説明書で建物構造(RC/SRC)を確認する
  • 専有面積を確認し、想定価格÷面積で㎡単価に換算して表と比べる
  • 登記簿上の面積と広告等で使われる面積は基準が異なる場合があるため、どちらの面積かを確かめる
  • 所在階・駅距離・築年・管理状況など、構造以外の条件も整理しておく
  • 税金や相続がからむ場合は、事情を伝えたうえで専門家に確認する

よくある質問

Q. 自分のマンションがRCかSRCかは、どこで確認できますか。
A. 登記事項証明書の建物の表示にある構造の欄で確認できることが多いです。購入時の重要事項説明書、分譲時のパンフレット、管理組合が保管する図面や長期修繕計画の資料に記載されている場合もあります。資料によって表記のしかたが違うこともあるため、複数の書類で照らし合わせるか、管理会社に問い合わせて確かめるとよいでしょう。
Q. SRCは㎡単価の中央値が低いので、売りにくいということですか。
A. この表は㎡単価と成約価格の中央値、そして件数を示しているだけで、売りやすさを直接示すものではありません。実際、SRCでも525件の成約があり、成約価格の中央値は3,700万円でRCの3,900万円との差は200万円です。単価の差が出ている背景には住戸面積の傾向の違いも考えられます。構造だけで有利・不利を決めつけない見方が現実的です。
Q. 表の中央値を、自分の物件の売却価格の目安にしてよいでしょうか。
A. おおまかな位置を掴む出発点としては使えますが、目安額として使うには足りません。中央値は価格順に並べた真ん中の値で、駅距離や所在階、築年、管理や修繕の状況といった条件の違いは反映されていません。まず㎡単価に換算して中央値より上か下かを見て、そのうえで条件の近い事例を専門の不動産会社と一緒に確認していく順序が実務的です。
Q. ㎡単価と成約価格、どちらを重視して考えればよいですか。
A. 両方を並べて見るのが有効です。この集計では単価の差が約24%、総額の差が約5%と開き方が違いました。単価は面積の影響を除いて水準を比べるのに向き、総額は買主が実際に用意する金額に直結します。自分の物件の面積が大きいのか小さいのかによって、どちらの数字に近い動きをするかが変わるため、片方だけで判断しないことをおすすめします。

本記事の数字は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報を当サイトが条件で絞り込んで集計したものです。中央値は条件に当てはまる取引を価格順に並べたときの中央の値であり、個別の物件の価格でも、確定的な査定額でもありません。当サイトは宅地建物取引業を行いません。実際の売却の手続き・査定は提携する専門業者が行います。税制・法令の適用可否は個別事情により異なりますので、税務署・税理士・司法書士等の専門家にご確認ください。

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