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品川区の中古マンション、RCとSRCで㎡単価はどう違うか

公開日: 2026-08-20

品川区で中古マンションの売却を考えるとき、まず知りたいのは「自分の物件はどのくらいの水準か」でしょう。この記事では、国土交通省の取引価格情報をもとに、品川区の中古マンション等の実際の成約データを建物構造(RCかSRCか)で分けて集計した結果を紹介します。扱うのは2025年第1四半期から2026年第1四半期までの2,212件です。表に出てくる数字だけを手がかりに、構造による違いがどの程度あるのか、そしてその差をそのまま自分の物件に当てはめてよいのかどうかを整理します。読み終えたときに、次に何を調べればよいかが見えるようにまとめました。

当サイト独自集計国土交通省の実取引データ2,357件を集計

データ:品川区の中古マンションを建物構造で見る

国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格(取引価格情報)から、品川区の「中古マンション等」の取引を抽出し、建物構造ごとに件数・㎡単価の中央値・成約価格の中央値を集計しました。㎡単価は成約価格を専有部分の面積で割った値です。件数が少ない区分は除いています。

建物構造取引件数㎡単価の中央値成約価格の中央値
RC1,6931,466,667円/㎡7,400万円
SRC664980,909円/㎡4,500万円
  • ㎡単価の中央値は、RCが1,466,667円/㎡、SRCが977,778円/㎡でした。差は約48.9万円/㎡で、RCはSRCの約1.5倍にあたります。同じ品川区内の中古マンションでも、構造の区分によって1㎡あたりの水準にこれだけの開きが出ていることになります。
  • 成約価格の中央値は、RCが7,500万円、SRCが4,500万円。差は3,000万円で、RCはSRCの約1.7倍です。㎡単価の差(約1.5倍)よりも価格の差(約1.7倍)のほうが大きく、単価だけでなく取引されている面積の違いも効いている可能性が読み取れます。
  • 件数はRCが1,593件、SRCが619件で、合計2,212件のうちRCが約72%を占めます。RCの取引はSRCの約2.6倍あり、品川区で売却を検討する場合、比較対象となる取引事例が多く集まりやすいのはRC側だと言えます。
  • 成約価格の中央値を㎡単価の中央値で割ると、RCは約51㎡、SRCは約46㎡に相当します。ただしこれは2つの中央値から機械的に計算した目安で、実際の面積の中央値そのものではありません。

品川区の「中古マンション等」のうち、建物構造が記録されている取引2,357件の集計です。中央値は価格順に並べたときの中央の値で、平均とは違い極端な取引に引っ張られません。件数が25件未満の区分は、数字が安定しないため表に出していません。

対象期間: 2025年 第1四半期〜2026年 第1四半期/集計対象 2,357件。 中央値は、条件に当てはまる取引を価格順に並べたときのちょうど中央の値です。 個別の物件の価格ではなく、確定的な査定額でもありません。

出典: 国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産価格(取引価格情報)(当サイトが条件で絞り込み集計。加工方法は本文に明記)

RCとSRCで㎡単価に約1.5倍の差が出ている

まず表の中心となる数字を確認します。㎡単価の中央値(価格順に並べたときの真ん中の値)は、RCが1,466,667円/㎡、SRCが977,778円/㎡でした。差は約48.9万円/㎡、比率にするとRCがSRCの約1.5倍です。中央値は極端に高い取引や安い取引に引っ張られにくい指標なので、「たまたま高値が1件混ざった」といった影響は受けにくい数字だと考えてよいでしょう。

ここで注意したいのは、この差を「RC構造だから高い、SRC構造だから安い」と単純に読み替えないことです。建物構造は、そのマンションが建てられた時期や規模、立地の条件と結びついて選ばれるものです。したがって表に出た1.5倍という開きは、構造そのものの価値差というより、構造の区分ごとに集まった物件群の性質の違いを反映した結果として受け止めるのが妥当です。

売却を考える立場でこの表を使うなら、まず自分の物件がどちらの区分に入るのかを確認し、その区分の㎡単価の中央値に自分の専有面積を掛けてみる、という使い方が出発点になります。あくまで区分全体の真ん中の水準なので、そこから上にも下にもばらつきがあることを前提にしてください。

成約価格の差は3,000万円、単価の差より開きが大きい

成約価格の中央値は、RCが7,500万円、SRCが4,500万円でした。差額は3,000万円、比率ではRCがSRCの約1.7倍です。㎡単価の差が約1.5倍だったのに対し、価格の差はそれより大きくなっています。㎡単価は面積の影響を取り除いた指標ですから、価格の差のほうが大きいということは、単価以外の要素——たとえば取引されている専有面積の水準——も違っている可能性を示しています。

粗い確認として、成約価格の中央値を㎡単価の中央値で割ってみると、RCは約51㎡、SRCは約46㎡に相当します。この計算はそれぞれ別に求めた2つの中央値を組み合わせたものなので、実際の面積の中央値と一致するとは限りません。ただ「RC側でやや広めの取引が多い傾向がありそうだ」という見立てを立てるための手がかりにはなります。

自分の物件を位置づけるときは、価格の中央値だけを見るよりも、㎡単価の中央値と自分の面積を組み合わせて考えたほうが誤差が小さくなります。表の成約価格7,500万円・4,500万円は、あくまで「その区分で取引された物件の真ん中の規模・条件だった場合の金額」として読んでください。

  • ㎡単価の中央値×自分の専有面積で、まず大まかな目安を置く
  • 成約価格の中央値との差が大きい場合、面積や条件の違いを疑う
  • 中央値は真ん中の値であり、上限でも下限でもない

件数の偏りが、比較できる事例の量に影響する

件数を見ると、RCが1,593件、SRCが619件です。合計2,212件のうちRCが約72%、SRCが約28%を占め、RCの取引数はSRCの約2.6倍あります。この偏りは、単に「RCのほうが多い」という事実以上の意味を持ちます。取引事例が多い区分ほど、価格を検討するときに条件の近い事例を見つけやすくなるからです。

逆にSRCの619件は、RCと比べれば少ないものの、それ自体としては中央値を見るのに十分な件数と言えます。ただし、面積帯や築年帯といったより細かい条件で絞り込んでいくと、比較できる事例の数はどうしても減っていきます。細かく切れば切るほど自分の物件に近い数字になる一方で、件数が減って数字が安定しなくなる、という関係があることを知っておくと表の読み方が変わります。

この表は建物構造という1つの軸だけで切ったものです。同じ品川区内でも所在地や最寄駅からの距離、建築時期によって水準は変わりますから、構造別の中央値は「出発点の目安」として扱い、そこから条件を足していく順番で調べるのが現実的です。

この表の次に確認しておきたいこと

構造別の水準を掴んだら、次は自分の物件固有の条件を整理する段階になります。専有面積、間取り、所在階、建築時期、最寄駅からの距離、管理状況や修繕積立金の状況などは、いずれも個別の評価に影響しうる項目です。表の中央値からの上下のずれは、こうした条件の積み上がりとして説明されることが多くなります。

また、売却にあたっては税金や手続きの面でも確認が必要になる場合があります。居住していた住まいを売る場合と相続で取得した住まいを売る場合では、適用を検討できる制度が異なることがありますし、共有名義や相続登記が済んでいないケースでは、売却の前段階で整理が必要になることもあります。こうした点は個別の事情によって扱いが変わりますので、税理士・司法書士などの専門家に確認することをおすすめします。

当サイトは宅地建物取引業を行っておらず、査定や売却の実務は提携する専門業者が担います。この記事の役割は、公開されている成約データから読み取れることを整理してお伝えするところまでです。実際の金額の見立ては、物件を確認したうえで専門業者から複数の見解を得て比べるのが確実です。

  • 専有面積・所在階・建築時期・駅距離といった個別条件を書き出す
  • 管理費・修繕積立金や大規模修繕の実施状況を確認する
  • 名義や相続登記の状況を早めに整理しておく
  • 税制の適用可否は税理士など専門家に個別に確認する

よくある質問

Q. 自分のマンションがRCかSRCかは、どこで分かりますか。
A. 登記事項証明書の建物の表示や、購入時のパンフレット・重要事項説明書などに構造の記載があることが多いです。管理組合の資料や長期修繕計画に記載されている場合もあります。表記の読み方が分からない場合は、書類を手元に用意して専門業者や管理会社に確認するとよいでしょう。今回の集計はこの構造区分で分けているため、まずどちらに該当するかを押さえておくと表を使いやすくなります。
Q. 表の㎡単価に自分の面積を掛けた金額で売れるということですか。
A. そうとは限りません。表の㎡単価は、その構造区分で成約した取引の中央値、つまり価格順に並べたときの真ん中の値です。実際の取引はその上にも下にも分布していますし、所在地・建築時期・所在階・管理状況などの条件によって水準は変わります。掛け算で出た金額は「区分全体の真ん中に位置した場合の目安」であり、個別の見立ては物件を確認したうえで専門業者に相談してください。
Q. SRCのほうが㎡単価が低いのは、建物として劣っているからでしょうか。
A. この表からはそう読み取ることはできません。集計は構造の区分ごとに取引を分けて中央値を出したもので、構造単体の価値を比べたものではありません。建物構造は建てられた時期や建物の規模、立地の条件と結びついて選ばれるため、差には構造以外の要素も含まれています。構造だけで良し悪しを判断せず、面積や築年、管理状況といった条件と合わせて見ることをおすすめします。
Q. 件数が少ない区分が除外されているのは、なぜですか。
A. 件数が極端に少ない区分では、中央値が数件の取引に左右されてしまい、その区分の水準を表す数字として安定しないためです。今回はRCが1,593件、SRCが619件の合計2,212件を対象にしています。逆に言えば、この2区分については一定の件数が集まっているため、中央値を目安として読む価値がある、という整理になります。

本記事の数字は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報を当サイトが条件で絞り込んで集計したものです。中央値は条件に当てはまる取引を価格順に並べたときの中央の値であり、個別の物件の価格でも、確定的な査定額でもありません。当サイトは宅地建物取引業を行いません。実際の売却の手続き・査定は提携する専門業者が行います。税制・法令の適用可否は個別事情により異なりますので、税務署・税理士・司法書士等の専門家にご確認ください。

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