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江東区の中古マンション、築年数別の成約データ3,461件を読む

公開日: 2026-08-20

江東区で中古マンションの売却を考えたとき、まず知りたいのは「自分の物件はどのくらいの水準なのか」でしょう。ここでは国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報から、2025年第1四半期〜2026年第1四半期の江東区の中古マンション等の成約3,461件を、築年数の区分ごとに集計しました。㎡単価の中央値と成約価格の中央値を並べると、築年帯ごとの水準差と、件数の多い層がどこにあるかが見えてきます。数字に即して読み方を整理します。

当サイト独自集計国土交通省の実取引データ3,706件を集計

データ:江東区の中古マンションを築年数で見る

対象は江東区内で成約した中古マンション等です。築年数を10年前後の区分にまとめ、区分ごとに件数、㎡単価(成約価格÷専有面積)の中央値、成約価格の中央値を出しました。中央値は価格順に並べたときの真ん中の値で、極端に高い・安い取引に引っ張られにくい指標です。件数が少ない区分は除外しています。

建築年取引件数㎡単価の中央値成約価格の中央値
2021年以降2331,600,000円/㎡9,000万円
2011〜2020年1,0481,360,000円/㎡7,950万円
2001〜2010年1,1881,259,340円/㎡8,500万円
1991〜2000年390950,000円/㎡6,200万円
1981〜1990年491666,667円/㎡4,200万円
1980年以前356636,364円/㎡3,600万円
  • ㎡単価の中央値は1980年以前が636,364円/㎡、2021年以降が1,629,293円/㎡で、約2.6倍の開きがあります。区分を順に追うと1981〜1990年661,538円、1991〜2000年950,000円、2001〜2010年1,257,143円、2011〜2020年1,375,000円と、新しい区分ほど高くなっています。
  • 成約価格の中央値では順序が入れ替わる箇所があります。2001〜2010年が8,500万円で、2011〜2020年の8,200万円を上回っています。一方で㎡単価は2011〜2020年(1,375,000円)が2001〜2010年(1,257,143円)より高く、価格の高低が単価だけで決まっていないことを示しています。
  • 件数は2001〜2010年が1120件、2011〜2020年が962件で、この2区分だけで2,082件、全体3,461件の約6割を占めます。1981〜1990年461件、1991〜2000年363件、1980年以前339件、2021年以降216件と続き、比較材料の多さは築年帯によってかなり違います。
  • 1991〜2000年は㎡単価の中央値950,000円で、1981〜1990年の661,538円に対して約1.4倍です。隣り合う区分の中でこの差が最も大きく、1980年代と1990年代の間に水準の段差があることが読み取れます。

江東区の「中古マンション等」のうち、建築年が記録されている取引3,706件の集計です。中央値は価格順に並べたときの中央の値で、平均とは違い極端な取引に引っ張られません。件数が25件未満の区分は、数字が安定しないため表に出していません。

対象期間: 2025年 第1四半期〜2026年 第1四半期/集計対象 3,706件。 中央値は、条件に当てはまる取引を価格順に並べたときのちょうど中央の値です。 個別の物件の価格ではなく、確定的な査定額でもありません。

出典: 国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産価格(取引価格情報)(当サイトが条件で絞り込み集計。加工方法は本文に明記)

㎡単価の中央値は築年帯とともに階段状に上がっている

表を㎡単価の中央値だけで並べ直すと、1980年以前636,364円/㎡、1981〜1990年661,538円/㎡、1991〜2000年950,000円/㎡、2001〜2010年1,257,143円/㎡、2011〜2020年1,375,000円/㎡、2021年以降1,629,293円/㎡と、古い区分から新しい区分へ一貫して上がっています。例外はありません。最も低い区分と最も高い区分の差は約2.6倍です。

上がり方は一定ではありません。1980年以前から1981〜1990年への差はごくわずか(636,364円→661,538円)ですが、1981〜1990年から1991〜2000年へは約1.4倍、1991〜2000年から2001〜2010年へは約1.3倍と大きく開きます。逆に2001〜2010年から2011〜2020年へは約1.1倍で、伸びは緩やかです。つまり築年数が1年古くなるごとに単価が同じ割合で下がるわけではなく、区分によって段差の大きさが違います。

自分の物件の築年をこの区分に当てはめれば、㎡単価の中央値に専有面積を掛けることで、おおまかな位置の当たりを付けられます。ただしこれは区の中央値であり、駅からの距離、階数、向き、管理状態、リフォームの有無などで実際の取引は上下します。あくまで「出発点の目安」として使ってください。

成約価格の中央値では順序が入れ替わる

成約価格の中央値を見ると、2021年以降9,100万円、2001〜2010年8,500万円、2011〜2020年8,200万円、1991〜2000年6,200万円、1981〜1990年4,200万円、1980年以前3,600万円です。㎡単価では2011〜2020年が2001〜2010年を上回っていたのに、価格の中央値では逆転しています。

この入れ替わりは、区分ごとに取引されている住戸の広さの構成が違うことを示しています。㎡単価が高くても面積が小さければ総額は下がり、㎡単価がやや低くても面積が大きければ総額は上がります。売主として重要なのは、単価と総額のどちらの目線で比較しているかを混同しないことです。他の物件と自分の物件を比べるときは、価格だけでなく面積も揃えて見る必要があります。

1980年以前と1981〜1990年は㎡単価の差がわずかでしたが、価格の中央値では3,600万円と4,200万円で600万円の差があります。ここでも面積構成の違いが影響している可能性があります。数字が示しているのは差の存在で、その理由までは表からは特定できません。

件数の多さは「比較材料の多さ」を意味する

件数を見ると、2001〜2010年1120件、2011〜2020年962件が突出しています。この2区分で全体の約6割です。一方、2021年以降は216件、1980年以前は339件、1991〜2000年は363件と、桁がひとつ違うわけではないものの差があります。

件数が多い区分に自分の物件が当てはまる場合、似た条件の取引事例が比較的多く、価格の目安が立てやすいと考えられます。逆に件数が少ない区分では、中央値が少数の取引の影響を受けやすくなります。特に2021年以降の216件は、対象期間内に売買された比較的新しい住戸に限られるため、条件のばらつきが結果に出やすい区分です。この区分の1,629,293円/㎡という数字は、幅を持って受け取るのが安全です。

なお、築年数の区分は建物が建った時期の区分であり、建物の状態そのものを表すものではありません。同じ1981〜1990年の中にも、大規模修繕や耐震関連の工事の履歴、管理組合の運営状況によって評価が分かれる建物があります。表の区分は入口の整理と考えてください。

この表を見た次に調べるとよいこと

まずは自分の物件の専有面積と築年を確認し、該当する区分の㎡単価の中央値と掛け合わせてみてください。そこで出た金額と、成約価格の中央値との位置関係を見ると、自分の物件が区分の中で広めなのか狭めなのかも見えてきます。

次に、同じマンション内や近隣の類似物件で、実際にどのくらいの価格で取引されているかを個別に確認する段階に進みます。管理費・修繕積立金の額、修繕積立金の積立状況、直近の大規模修繕の実施時期、管理規約上の制約などは、この表には現れませんが売却の場面では確認されることが多い項目です。手元の書類を先に揃えておくと話が早くなります。

税金の扱いは、取得時期・所有期間・居住していたかどうか・相続で取得したかどうかなどによって変わる場合があります。譲渡所得の計算や特例の適用可否は個別の事情によって異なるため、税理士や税務署に確認してください。売却の実務や具体的な査定は、提携する不動産の専門業者が担当します。当サイトは取引の当事者や媒介者ではなく、データの読み方をお伝えする立場です。

  • 専有面積(登記簿・売買契約書などで確認)
  • 管理費・修繕積立金の月額と積立金の残高
  • 大規模修繕の実施履歴と今後の予定
  • 同じ建物・近隣での直近の取引事例
  • 取得価格が分かる書類(税額の計算に関わる場合があります)

よくある質問

Q. 自分のマンションは1985年築です。表のどこを見ればよいですか。
A. 1981〜1990年の区分に当てはまります。この区分は461件で、㎡単価の中央値は661,538円/㎡、成約価格の中央値は4,200万円です。専有面積に661,538円を掛けると、区の中央値ベースのおおまかな金額が出ます。ただし駅距離、階数、向き、室内の状態、管理状況などで実際の取引は上下しますので、その先は個別の事例確認に進んでください。
Q. ㎡単価が高い区分のほうが必ず高く売れるということですか。
A. そうとは限りません。この表でも、㎡単価の中央値は2011〜2020年が1,375,000円/㎡で2001〜2010年の1,257,143円/㎡より高いのに、成約価格の中央値は2001〜2010年が8,500万円で2011〜2020年の8,200万円を上回っています。総額は単価と面積の掛け算で決まるため、単価の順位と総額の順位は一致しないことがあります。比較するときはどちらの目線かを意識してください。
Q. 築年数が古いと売れにくいのでしょうか。
A. この表は成約した取引の集計なので、売れやすさ自体は分かりません。分かるのは件数と価格水準です。1980年以前は339件、1981〜1990年は461件と、いずれも一定の件数の取引が記録されています。価格水準は新しい区分より低い一方、建物の管理状態や修繕履歴、立地条件によって評価は分かれます。個別の事情は専門業者に相談して確認するのが確実です。
Q. 2021年以降の区分は216件と少なめですが、数字は信用できますか。
A. 集計自体は実際の取引にもとづくものですが、件数が少ない区分は個々の取引の影響を受けやすくなります。2021年以降の1,629,293円/㎡、9,100万円という数字も、幅を持って見るのが適切です。この区分に該当する場合は、区全体の中央値よりも、同じ建物や近隣の同時期の物件など、条件が近い事例を個別に確認するほうが参考になります。

本記事の数字は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報を当サイトが条件で絞り込んで集計したものです。中央値は条件に当てはまる取引を価格順に並べたときの中央の値であり、個別の物件の価格でも、確定的な査定額でもありません。当サイトは宅地建物取引業を行いません。実際の売却の手続き・査定は提携する専門業者が行います。税制・法令の適用可否は個別事情により異なりますので、税務署・税理士・司法書士等の専門家にご確認ください。

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