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新宿区の中古マンション、間取り別の成約価格2,207件を読む

公開日: 2026-08-20

新宿区で中古マンションを売ろうとしたとき、まず知りたいのは「自分の部屋はいくらくらいなのか」でしょう。ただ、同じ新宿区でも1Rと3LDKでは、価格の水準だけでなく1㎡あたりの単価まで違います。この記事では、国土交通省の取引価格情報から、2025年第1四半期〜2026年第1四半期の新宿区の中古マンション等の成約2,207件を間取り別に集計した表を読み解きます。数字が示しているのはどこまでで、そこから自分で何を調べればよいのか、順に整理します。

当サイト独自集計国土交通省の実取引データ2,372件を集計

データ:新宿区の中古マンションを間取りで見る

国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格(取引価格情報)から、新宿区の中古マンション等の取引を間取りで分類し、区分ごとに件数・㎡単価の中央値・成約価格の中央値を出しました。中央値は価格順に並べたときの真ん中の値で、極端に高い(安い)取引に引っ張られにくい指標です。件数の少ない区分は除いています。

間取り取引件数㎡単価の中央値成約価格の中央値
1K5841,200,000円/㎡2,700万円
2LDK5151,647,059円/㎡10,000万円
1LDK4421,425,000円/㎡6,200万円
3LDK3271,733,333円/㎡13,000万円
1R200866,667円/㎡2,000万円
1DK1221,320,000円/㎡3,900万円
2DK91775,000円/㎡3,500万円
1LDK+S491,366,667円/㎡8,800万円
2LDK+S421,780,220円/㎡12,500万円
  • 件数の多い順は1K507件、2LDK490件、1LDK418件、3LDK313件で、この4区分だけで1,728件、全体2,207件の約8割を占めます。新宿区の中古マンション市場は、単身向けのコンパクトな住戸と、2〜3LDKのファミリー向けの二つの層で大部分が構成されていることが数字に出ています。
  • ㎡単価の中央値は最も低い2DKの775,000円/㎡から、最も高い2LDK+Sの1,846,154円/㎡まで、約2.4倍の幅があります。価格の総額だけでなく「1㎡いくらか」の水準そのものが区分によって違うため、面積だけを掛け算して他の間取りの単価を当てはめると、実際の水準から離れる可能性があります。
  • 成約価格の中央値は1R2,000万円、1K2,700万円、2LDK10,000万円、3LDKと2LDK+Sが13,000万円。1Rと3LDKでは中央値で6.5倍の開きがあり、同じ「新宿区の中古マンション」という括りでも、想定される買主層や資金計画がまったく別であることを示しています。
  • 1DKは㎡単価の中央値が1,200,000円/㎡で1Kと同水準ですが、成約価格の中央値は3,900万円で1Kの2,700万円より高い。一方2DKは㎡単価775,000円/㎡と最も低く、価格は3,450万円。同じ「DK」でも単価の位置づけが異なり、区分名だけで水準を推し量れないことが読み取れます。

新宿区の「中古マンション等」のうち、間取りが記録されている取引2,372件の集計です。中央値は価格順に並べたときの中央の値で、平均とは違い極端な取引に引っ張られません。件数が30件未満の区分は、数字が安定しないため表に出していません。

対象期間: 2025年 第1四半期〜2026年 第1四半期/集計対象 2,372件。 中央値は、条件に当てはまる取引を価格順に並べたときのちょうど中央の値です。 個別の物件の価格ではなく、確定的な査定額でもありません。

出典: 国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産価格(取引価格情報)(当サイトが条件で絞り込み集計。加工方法は本文に明記)

まず自分の物件がどの行に近いかを確かめる

表を見るときの出発点は、登記や管理規約上の面積ではなく、募集図面などで使われている間取り表記です。1R、1K、1DK、1LDK、1LDK+S、2DK、2LDK、2LDK+S、3LDKの9区分が今回の集計対象で、合計2,207件。自分の部屋がどの行にあたるかを決めたうえで、その行の㎡単価の中央値に専有面積を掛けると、ひとつのおおまかな目安が出ます。

たとえば2LDKの㎡単価の中央値は1,666,667円/㎡です。この区分の成約価格の中央値が10,000万円ということは、中央付近の取引は面積60㎡前後の住戸が中心だったと読めます。逆に自分の2LDKが50㎡なら、同じ単価水準でも総額は中央値より下に来る計算になります。表の2列は別々に見るのではなく、単価と総額を組み合わせて「自分の面積ならどのあたりか」を確かめる使い方が実用的です。

ただし、これはあくまで区分全体の真ん中の値です。同じ間取りでも駅からの距離、築年、階数、方位、管理状態、リフォームの有無で実際の成約価格は上下します。中央値は「その区分の取引の中心がどこにあったか」を示すだけで、個別の物件の値段を決めるものではありません。

㎡単価の差が意味するもの

㎡単価の中央値を高い順に並べると、2LDK+S1,846,154円/㎡、3LDK1,733,333円/㎡、2LDK1,666,667円/㎡、1LDK1,420,000円/㎡、1LDK+S1,366,667円/㎡、1Kと1DKが1,200,000円/㎡、1R866,667円/㎡、2DK775,000円/㎡となります。おおむねリビングダイニングを備えた居住向けの区分が上位に、単身向けや古い間取り表記の区分が下位に来ています。

一般に、面積が大きい住戸ほど1㎡あたりは安くなる傾向が語られますが、この表ではそうなっていません。1Rの866,667円/㎡に対し3LDKは1,733,333円/㎡で、ちょうど2倍です。面積の大小より、どういう買主に向いた住戸かという性格の違いが単価に出ていると考えるのが自然です。新宿区は投資用のコンパクト住戸と、実際に住むためのファミリー住戸が同じエリアに混在しており、そのそれぞれで別の値づけがされている、という読み方になります。

2DKの775,000円/㎡が最も低い点は注意して見る価値があります。件数84件と少なめで、この表記が使われる住戸は建築年代が古いものが含まれやすい区分です。理由の部分は数字が語っていないので断定できませんが、自分の物件が2DK表記であれば、同じ表記の他の取引と比べる前に、建物の築年や管理状況を個別に確認しておくと話が進めやすくなります。

  • 最も高い2LDK+Sと最も低い2DKの㎡単価の中央値の差は約2.4倍
  • 1Rと3LDKの㎡単価の中央値はちょうど2倍の関係
  • 1Kと1DKは㎡単価の中央値が同水準(ともに1,200,000円/㎡)

件数の多さは何を教えてくれるか

㎡単価と並んで見ておきたいのが件数です。1K507件、2LDK490件、1LDK418件、3LDK313件と上位4区分が厚く、一方で2LDK+S41件、1LDK+S49件、2DK84件、1DK107件は薄い。件数が多い区分は、比較できる取引事例がそれだけ多いということで、価格の目安をつけやすい側面があります。

逆に件数の薄い区分は、中央値ひとつで語れる情報が限られます。2LDK+Sの成約価格の中央値13,000万円は3LDKと同額ですが、41件という母数を踏まえると、この一致をそのまま「同じ水準の市場」と受け取るのは慎重にしたほうがよいでしょう。件数の薄い区分に自分の物件が該当する場合は、間取り区分での比較にこだわらず、面積帯や築年帯といった別の軸で近い事例を探すほうが実感に近い目安が得られることがあります。

表を見たあとに調べるとよいこと

この表は間取りという一つの軸で切ったものなので、次に確認したいのは他の軸です。同じ3LDKでも築年が違えば水準は変わりますし、最寄り駅や駅からの距離も効きます。新宿区は駅の数が多く、エリアによって性格が異なるため、区全体の中央値と自分の物件の位置がずれることは十分あり得ます。区の数字を出発点にして、より条件の近い切り口へ絞っていく順序が現実的です。

並行して、手元の書類を揃えておくと具体的な話に進みやすくなります。専有面積が書かれた登記事項証明書や売買契約書、管理費・修繕積立金の額が分かる書類、管理組合の長期修繕計画、リフォームの履歴などです。これらは価格の説明材料になるだけでなく、買主側が判断するための情報でもあります。

なお、売却によって利益が出た場合の税金の取り扱いや、相続した物件を売る場合の手続きは、所有期間や取得の経緯によって変わる場合があります。制度の適用は個別の事情で異なりますので、金額に関わる判断は税理士や司法書士など専門家に確認してください。査定や販売の実務は提携の専門業者が担当します。当サイトは取引の当事者や媒介者ではなく、データの読み方をお伝えする立場です。

よくある質問

Q. ㎡単価の中央値に自分の部屋の面積を掛ければ、売れる価格が分かりますか。
A. おおまかな目安を作る計算としては使えますが、それが売れる価格になるわけではありません。表の値は新宿区のその間取り区分全体の真ん中の値で、駅からの距離、築年、階数、向き、管理状態、室内の状況といった条件は反映されていません。同じ間取り・同じ面積でも実際の成約価格には幅があります。まずは自分の物件がどの区分のどのあたりに位置しそうかを掴む道具として使い、そのうえで条件の近い事例に絞って比べていくのが現実的です。
Q. 2DKの㎡単価が最も低いのはなぜですか。自分の2DKも安くなりますか。
A. この表は「2DKの㎡単価の中央値が775,000円/㎡で9区分の中で最も低い」という事実を示すだけで、その理由は数字からは分かりません。一般論として、2DKという表記は建築年代が古い住戸で使われることが多く、建物の状態や設備の水準が価格に影響しやすい面はあります。ただ件数は84件と少なく、個別の物件がどうなるかは別の話です。ご自身の物件については、築年や管理組合の修繕状況を確認したうえで、条件の近い事例と比べてください。
Q. 件数が少ない区分に自分の物件が入る場合、どう考えればよいですか。
A. 2LDK+S41件、1LDK+S49件のように母数が薄い区分は、中央値だけで市場の姿を掴むのが難しくなります。この場合は間取り表記にこだわらず、専有面積の近い住戸や築年の近い住戸といった別の軸で事例を探すと、比較できる材料が増えます。たとえば2LDK+Sなら、面積が近い2LDKや3LDKの水準も併せて見ることで、自分の物件が置かれた価格帯の見通しが立てやすくなります。
Q. 表の数字を持って相談に行けば話が早くなりますか。
A. 手元の情報を整理しておくことは有効です。ただ、より役に立つのは物件そのものの資料です。専有面積が確認できる書類、管理費と修繕積立金の額、管理組合の長期修繕計画、リフォームの履歴などを揃えておくと、条件を踏まえた具体的な話に進みやすくなります。査定や販売の実務は提携の専門業者が行いますので、そちらに資料を渡して確認してもらう形になります。税金の取り扱いについては個別の事情により異なるため、専門家への確認をおすすめします。

本記事の数字は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の取引価格情報を当サイトが条件で絞り込んで集計したものです。中央値は条件に当てはまる取引を価格順に並べたときの中央の値であり、個別の物件の価格でも、確定的な査定額でもありません。当サイトは宅地建物取引業を行いません。実際の売却の手続き・査定は提携する専門業者が行います。税制・法令の適用可否は個別事情により異なりますので、税務署・税理士・司法書士等の専門家にご確認ください。

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